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つっこみ自由などうしようもない女のブログ。 現在のホットな話題は【モンハンF】デス。 あとはジニたんとジニたんとジニたん。 レミオロメンも大好きで追っかけですvV お気にはOKですが、なんかのリンクツールはアウトです。そこらへん。よろしく。
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プロフィール
HN:
水草蓮
性別:
女性
職業:
副団長
趣味:
もふ
自己紹介:
もふに夢中なダメ女。
×

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人を好きになる。
好きになった。

無自覚ってあるんだ。
そう、ジーニアスは思った。


++花嫁は田舎娘

「ハーレイっ!」
そう叫んで木から飛び下りる。
絶対にうけとめてくれるという信頼。
「おっと。いきなり落ちるな。」
苦笑を浮かべながらもしっかりとうけとめてくれる。
この、頼もしい兄弟が大好きだ。
明るい朱の髪に淡い茶のバンダナ。
瞳は濃いめの赤で、背はクラトスより低いが高い方だ。
正装したら何処かの良い家の家主に思われるような顔立ち。
「どうしたの?
何かあったの?お母さんとお父さんは元気?
一緒に来たの?」
話したい事。
聞きたい事は沢山あった。
手紙を書こうと思ったが、
『帰りたい』
その言葉しか出てこなかった。
そう書いたら両親は優しすぎるから帰っておいで。
ごめんね。無理矢理嫁がせて。
家は失ってもいいから。
もう、行かなくていいよと言ってくれるだろう。
だけどそれでは意味がない。
家の為。大好きな両親と兄(ハーレイ)の為に身売りしてお金を援助してもらっている意味がない。
自分が我慢すれば皆幸せになる。
笑っていられる。
うん。皆の幸せが僕の幸せだ。
そう、割り切って我慢していたが、久しぶりに見た大好きな兄の顔は安堵するものだった。
「いや。今日は俺だけだ。
本当は旦那様も奥様も行きたがっていたけど、いきなり大人数で押し掛けるのも失礼だろ?」
「うん…そうだよね…。
今、畑は暇だけど、屋敷を空には出来ないもんね。」
ジーニアスが苦笑する。
「って!ジーニアスっ!
落ちるっ!」
上から悲鳴があがる。
見上げるとリカルドが木から手を滑らせた瞬間だった。
「リカルドっ!」
ジーニアスが悲鳴をあげる。

下に大量のマットとクッションがあるのは分かっている。
たいした怪我はしないだろう。
それでも怖かった。
ただ、落ちるのに身を任せて、衝撃に耐える事を考えるしかない。

どさっと鈍い音がする。
あんまり痛くない。
「っつ…」
自分の下から声が聞こえる。
「!」
慌てて立ち上がるとハーレイがいた。
自分をうけとめてくれたのである。
「すまないっ!」
しゃがみこみ、おろおろと謝罪の言葉を口にする。
「うはぁー今日は空からよくお嬢さんが落ちてくる日だな。」
首を左右に揺らせて、肩を数回回して、
「怪我はない?
空から降ってきたお嬢さん。」
「え…あ…。はい。」
リカルドがぽかんとしながら返事を返す。
「リカルドっ!ごめんね!」
ジーニアスが駆け寄り、謝る。
「いや…俺より彼のほうが…」
リカルドがハーレイを見る。
「俺は平気だから。
まぁ、いつも落ちてくる重いわんぱくお嬢様をうけとめているからな。
怪我がなくて良かった。」
そう言ってリカルドの頭をぽんぽんと軽く撫でる。
「僕は重くないっ!」
ジーニアスが抗議の声をあげる。
「いやいや…段々重くなっていたからな。
はぁーにしてもびっくりした。」
ハーレイがため息をつく。
「可愛いジーニアスの次に美人さんが落ちてくるとは…。」
「なっ!」
リカルドの顔が一瞬で真っ赤になる。
「美人のお嬢さん。
お名前は?」
ハーレイがにっこり笑って聞く。
「リ…カルド…リカルド・リー。」
急に恥ずかしい気持になる。
今の自分は綺麗なんかじゃない。のに。
お約束の社交辞令だと分かっているのになんか違う。
『心臓が…バクバクしてる…』
鼓動が聞こえてしまうくらい早く動いている。
「いい名前だな。
俺はセイジ家に使えているハーレイだ。
捨て子だから名字ないんだ。
ハーレイでいいよ。
リカルド嬢。」
「俺も、リカルドでいい。
楽なんだ。」
リカルドがバクバクする鼓動を気にしないように言う。
「あー。いたいた。」
クラトスがのんびりとしながら片手にバスケットをさげてやってくる。
「クラトス殿。」
ハーレイが顔をあげる。
「やっぱりここにいたか。
ジーニアスは大抵この木に生えているからな。」
「生えてないもん!」
「では、みのってる。」
「みのらないもん!」
ジーニアスがぺしぺしとクラトスを叩く。
「痛い痛い。
私の嫁は木になっているからな。
自慢出来る。」
「むきぃ~!皆で寄ってたかってか弱い女の子いじめするなんてっ!」
「か弱くはないだろ。」
とハーレイ。
「むしろ、たくましいよな。」
とリカルド。
「しかも強いしな。」
とクラトス。
「むきゃあ~っ!」
ジーニアスが怒ってとりあえず近くにいたクラトスを叩いた。



「クラトスさんのばーか。」
ジーニアスが膨れながらトマトとバジルとクリームチーズのサンドイッチを食べる。
「クラトスさんのばーか。」
「まだ言うか。」
クラトスが苦笑する。
「一回膨れると大変だな。」
「そうなんだよ。ウチのお嬢様は。」
ハーレイが苦笑を浮かべる。
「いつか、膨らみすぎて飛ぶんじゃないかってひやひやするよ。」
「ハーレイっ!」
ジーニアスがハーレイをにらみつける。
「本当の事だろ?
…で。」
ハーレイが視線をリカルドに向ける。
リカルドの首がぐいっと90度移動する。
視線を思いっきりそらされる。
「なぁ…ジーニアス。」
ハーレイが声を潜めて言う。
「俺、リカルド嬢に嫌われる事した?」
さっきからすんごい睨んでくるんだと付け足す。
黙々とサンドイッチを消化しながらじっとハーレイを見ている。
「ハッハーン。
なるへそ。納得。」

ジーニアスが何かを悟ったらしく、一人うなずく。
このてのパターンは分かる。
村の女の子と同じだ。
「聞いてみたら?」
ただ教えるのは簡単だが、つまらない。
「そうだな。」
素直にジーニアスの助言ししたがい、
「リカルド嬢。」
「ひいっ!はひっ!」
リカルドが面白い返事を返す。
強く握られたサンドイッチが可哀想だが。
「…いやさ。俺、なんか悪い事したかな…って。
していたらすまない。
ウチのお嬢様はお嬢様じゃないからその…なんだ?
扱い方が分からないんだ。
ごめん。」
そうハーレイが言うと、リカルドがぶんぶんと首を左右に振る。
クラトスが疑問符を沢山つけながらトマトをジーニアスのサンドイッチに押し付け、眺めている。
途中で気がついたジーニアスがクラトスの口にトマトを押し込んだのはこの際、気にしないでおきたい。
「い…いや、特にな…何も…。
その…まぁ…うん。」
リカルドが曖昧な返事を返す。
「ずばっと言って構わないから。
ジーニアスはまぁ…除いてね。」
なんで僕を除くのさぁ!とジーニアスが抗議したが、この際、都合良くなかった事にしよう。
「とまぁ…なんだ。
気になったら言ってくれ。
田舎モンだからわからないんだ。」
「え…あ…うん。
わかった。
あ。一個だけいい?」
リカルドがサンドイッチからはみ出たトマトを戻しながら言う。
「ああ。どぞ。」
落ちそうなバジルを教えてやり、はさみ直す。
「リカルド…リカルドでいい。
さっき言った。」
「………えっと…」
名門の御令嬢を呼び捨てにしていいのか?
妹分であるジーニアスを除いて。
困ってクラトスを見ると、苦笑を浮かべて、
「ウチの中なら良いのでは?
リカルド嬢もそれで良いか?」
そうクラトスが提案する。
リカルドがこくこくとうなずく。
「ん~あーじゃえっとまぁ、リカルド…。で。」
ハーレイが頬をポリポリとかく。
リカルドが嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「うぬっ?照れているの?」
ジーニアスが面白そうにハーレイの顔を覗き込む。
「うるさいな。
仕方がないだろ。
ウチの近くに可愛い子は沢山いるけど、美人は居ないからな。」
その言葉に心臓がバクバク鳴って、顔が熱い。
「…リカルド。
どうした?体調でも悪いのか?」
そう言って顔を覗き込んでくる。
「い…いや、なんでもない。」
「無理するなよ?
失礼。」
そう言い、コツンと額と額がぶつかる。
ハーレイ顔がめのまえ。
「ん~熱はないな。」
吐息が熱い。
「あー!大切な用事を思い出したー!」
わざとらしい声。
我ながら間抜けなにげかた。
「クラトス殿。
すまない。大切な用事を思い出した。
ので、今日は失礼する。」
持っていたサンドイッチを口の中に放り込み、噛み砕いて飲み込む。
「ああ…分かった。
送ろう。」
クラトスが立ち上がる。
「あ。僕が行く。」
ジーニアスがクラトスより先に立ち上がり、リカルドの隣に立つ。
「年寄りは好き嫌いしないでサンドイッチ食べていなさい。
リカルド行こう。」
クラトスが文句を言う前にリカルドの腕を掴み、歩き始める。
「あ。ハーレイ!
暫くいるんでしょ?
明日、午後買い物行こうよ!
ハーレイが一緒ならクラトスさんも良いでしょ?」
「あ…ああ。」
クラトスが頷く。
「じゃ、リカルド送って来ます!」


「と。言う事で明日お昼前ね。」
「は?何が?」
リカルドがジーニアスを見る。
「お買い物。
ハーレイも一緒だけどね~?」
ジーニアスがにんまりと笑う。
「大丈夫大丈夫♪
リカルドの邪魔しないからさ。」
「え…。」
リカルドの顔が真っ赤になる。
「ハーレイもリカルド見て美人言っていたからまんざらでもないな。
リカルドの頑張り具合だなぁ…。」
ジーニアス一人でうんうんと頷いている。
「あの…さ。
俺、ハーレイ好きなのかな?」
「はぁ?」
その言葉にジーニアスがぎょっとする。
「無自覚?!」
「いや…こんな気持なったの初めてなんだ。」
リカルドが気まずそうに言う。
「ん~そっか。
そんなモンだよね。」
手際良くリカルドの脱いだ服を畳み、鞄に詰めてあげる。
「僕も同じだ。
僕も人を好きになった事ないんだ。」
ジーニアスが寂しそうに言う。
「クラトスさんは好きだけど違うの。
恋愛には…発展しないかな?」
「そう…なんだ。」
上着を羽織い、鞄を持つ。
「とにかーく明日絶対に来てよねっ!
僕はリカルドの味方なんだから!」
「お…おぅ。」



++++
買い物の前に一騒動起こします。
がんがれクラトス。
…思ったより、都会編長引きそうだな。
うへへ…。
バレンタインはしばし放置で…。(まて


25日の大佐オンリ駄目になるかも。
一個さんの欲しいよ~!

でかぷりん(昨日の参照)美味しかったですよ
また食べよう
一人パーリィーだぜ!!
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花嫁に与えた友達は友達というより、悪友になってしまった。

クラトス超反省。

++花嫁は田舎娘
着替えを終えて出てきたリカルドは少年に見えた。
降ろしていた前髪を立て、にこにことしながら、
「木登得意なんだって?
オレも得意なんだ。」
そう言ってジーニアスの腕を掴んで外に飛び出した。
「あ…ドレス汚れちゃう…。」
ジーニアスが今着ているちゃんとした服。
貰い物だが、綺麗なものを汚すのは気が引ける。
「大丈夫大丈夫。
さっき、沢山替えあったろ?」
彼女が言っているのはクローゼットにしまわれた大量のドレスを言っているのだろう。
「駄目。この服高いんだから。
僕も着替える。」
「…なんつーか、とことん貴族じゃないな。」
「そういうリカルドも。
まるで男の子だよ。」
ジーニアスが笑う。
「まーな。オレは男に産まれたかった。」
リカルドが少し寂しそうに言う。
「兄貴しかいないし、男だったらジーニアスみたいに可愛い嫁貰えたのにな。」
「またまた~。」
ジーニアスが笑う。
「着替えさせてね。
やっぱり汚れるの嫌だよ。」
「わかったわかった。」
リカルドが了解の返事を返し、ジーニアスがクローゼットに消えてからため息ついた。
「なんとか…笑うけどまだ駄目か。」
なかなか手強いみたいだ。

「庭の木はね。
一応全部登ったの。
それでね。この木が登りやすいしオススメかな?」
「うわぁ…でけー。」
リカルドが嬉しそうに言う。
「ウチで一番でかい木の3倍近くあるな。」
「大丈夫?結構高いよ?
初心者にはキツいかも。」
そう言われてむっとなる。
「オレに登れない木はないっ!
つーか、いつも登らせろってクラトス殿にたのんでも却下され続けていたからな。
しめしめ…。」
リカルドが両手をこすり合わせる。
「何処まで登るんだ?」
そう聞くと、スカートをまきあげ止めていたジーニアスが手を上へと向ける。
「あのてっぺん近い所まで。
お昼寝に最適。」
「…け…結構高いな…。」
リカルドがひきつる。
「どする?やめる?」
「な…登るに決まってんじゃん!」
リカルドがわたわたと返事を返す。
「よしっ。じゃ、お弁当と布とマットとか持ってこよ。」
「お弁当と布とマット…?」
リカルドが疑問符を浮かべながら言う。
「お弁当はお昼ご飯。あ。何時までいるの?
お昼…位一緒に…。
駄目かな?」
ジーニアスが泣きそうな顔をする。
「大丈夫。時間はたっぷり。
今日はジーニアスと友達になる為に来たしな。」
そう言うとジーニアスの目が丸くなり、
「友達…に?」
「そ。だから、ジーニアスの事沢山知りたいんだ。
時間沢山いるだろ?
あと、オレの事も知って欲しいし。
嫌か?」
そう問うと首をぶんぶんと横に振り、
「嬉しい!ずっと…一人だったから。
誰でもいいから話相手が欲しかったの。」
ジーニアスが泣きそうな顔になる。
「だぁ~!
とりあえず、一個わかったぞ。
ジーニアスは泣き虫だ。」
「なっ!違うもん!!」
ジーニアスが慌て顔を拭う。
「いんや。泣き虫。
ほら、弁当と布とマットとか必要なんだろ?」
ジーニアスの手を繋ぎ、引っ張る。
「行こう。
早く沢山ゆっくり話がしたいんだ。」
「うんっ!」


「でさ。お弁当はわかった。
外で食べるのは賛成だな。
で、布とマットは?」
二人で台所にサンドイッチとスコーンとお茶のお弁当を頼み、布とマットを取りに行く。
「前にクラトスさんが木登する時は念のために木の下にマットしきなさいって。
しないと木登禁止にするぞって言われたの。」
「心配性だよな。ヤツも。」
リカルドが苦笑する。
「本当だよね。
風で飛ばされて木に引っかかったクラトスさんの赤と青の横しましまパンツとってあげたの僕なのに。」
「赤と青の横しましま。
ぶふっ。まじか。」
リカルドが吹き出す。
「マジマジ。
他にも変なのばっかり。
ピンクの熊がお花畑でダンスしているのとか、カラフルな兎とか。
象の見たときは爆笑しちゃったけど。」
「クラトス殿のは象じゃないっ!てか?」
「やーん。そんなこと言ったらクラトスさん死んじゃうよ。」
二人でくすくすと笑いながらメイドに頼んで布と大量のマットとクッションを庭に運んだ。
「こんなにいらないのに…。」
積み上げられたふかふかの山。
「…なんか、適当に登ってダイブしたいな。」
「それ一番最初にやった。」
「あ。やっぱり?」
大量のふかふかクッションが木の下にしきつめられている。
それはもう、ダイブするしかなかった。
「勢いが良すぎてね。
クッション破けて真っ白の羽がぶわぁ~!って。」
ジーニアスが両手を広げる。
「それは…面白そうだな。」
リカルドが笑みを浮かべる。
「面白くないよ…。
散らばった羽がもったいなくて必死にかき集めたよ…。
破けたのもちゃんと修理して僕の部屋で使っているよ。」
「かき集めたのか。」
ジーニアスがわたわたとしながら怪我の心配をしてくるメイドやクラトスをよそに必死になって羽をかき集める姿は簡単に想像出来て、
「見たいな。
ジーニアスが必死になって羽かき集めるの。」
「うっわひっどい。
その時はリカルドも手伝ってよね!」
「わかってるって。
さてと…どう登ろうかなぁ…。」
リカルドがん~と思考を巡らせる。
「簡単だよ。着いてきて。」
ジーニアスが笑って木に足をかけた。


「ジーニアスはきっと前世は猿だな。」
リカルドがひきつりながら言う。
「えーこれ位簡単なのに。」
ぶらぶらと足を揺らせながらジーニアスが膨れる。
「いんや。絶対に猿。
木登上手な猿だな。
猿の中でも上手い猿。」
「僕が猿ならハーレイはなんだろ…。」
「ハーレイ?
ジーニアスの好きなヤツか?」
リカルドが面白そうに言う。
「違うよ。使用人。
って言っても友達とか兄弟みたいな感じ。
木登教えてくれたのもハーレイだよ。」
ジーニアスが嬉しそうに言う。
「僕ね。この木好きなんだ。
あっちに少しとんがった山見えるでしょ?
あそこの麓に家があるの。」
「随分と田舎だな。」
リカルドが数回瞬きをする。
「馬でも2日かかるよ。
遠いね。僕の家。」
そう寂しそうにぽつんと言う。
「リカルドの家は?どれ?」
ジーニアスが話題を変えようと話を降ってくる。
「え…たぶんあの青と緑の屋根かな?」
「左右に塔見たいなのがある家?」
「そうそう。
右はオレの部屋だよ。
今度おいで。」
「うん!
前々から素敵な家だなって思っていたんだ。
お城みたい。」
「城…か。」
リカルドがため息をつく。
「城じゃないぞ。
俺にとっては牢だな。
退屈で暇な毎日だ。
クラトス殿がジーニアスを嫁に貰ってくれて良かった。」
リカルドが言う。
「俺も一人だったんだ。
ずっと。」
「…そっか。同じなんだね。
僕とリカルド。」
ジーニアスが足をぶらぶらさせる。
「僕は村に帰れば友達いるけど、リカルドはずっと一人なんだよね。」
「ん。まーな。
だけどジーニアスっていう可愛くて木登上手で泣き虫な友達が出来た。
初めての友達だ。」
「んもう!泣き虫じゃないもん!」
ジーニアスがほほを膨らませる。
リカルドが笑う。
それにつられてジーニアスも笑う。
なんか嬉しくて楽しくて仕方がない。
「そろそろお昼だな。」
「うん。そうだね。」
ジーニアスが返事をする。
「さてと…どう降りるんだってジーニアス?」
ジーニアスが一点を見つめて動かない。
「どうしたんだっておい!」
ジーニアスがぴょんぴょんと枝から枝へととびうつり、
「ハーレイ!」
そう叫んで駆け寄ってきた青年の腕に飛込んだ。


++++
続くよ
今日は同窓会でした。
つーても、半数とはなんだかんだで会っているからなぁ…。
適当にいて、友達と遊んできました
メイトでトーンかいこんで、ゲーセンでナエトル&ポッチャマゲットだぜ!
うはうはでした。
また、遊んでください!


明日からまた仕事です。
ま…負けないんだからぁ!!










多分。
田舎娘。次回は4人でお茶して、都会編を終わりにして、バレンタインアップしたいです。
都会編残り2話が目安で。
田舎編は…5話でそのあとは未定。
もしかしたらリカルド編かも。

そーいや、仕事が忙しいと小説書きますな。
修羅場にならないと何もしないのか?あたし…orz




「台所何処?」
初夜を迎えた花嫁の朝一番の言葉だった。

+++花嫁は田舎娘

「…挨拶も無しでいきなりか。」
眠いと訴える目をぱちぱと瞬かせながらクラトスが言う。
「あと、その服はなんだ?」
「普段着。」
ジーニアスが当たり前のごとく言った。
黒のタートルネックのシャツと蒼のワンピース。
靴は底が薄く、ぺったんこだった。
どっからどう見ても田舎娘である。
「んでさ。朝ご飯作りたいの。
台所何処?
あと、お掃除道具と洗濯場所も。」
ばしばしと容赦なくクラトスの布団を叩く。
しばらく絶句していると
「邪魔っ!」
そう言ってクラトスの布団をひっぺがし、シーツと分けて籠の中に放り込んだ。
「答える気がないなら自分で探すもん!」
「それと私の布団を剥ぐ理由にはならない!」
クラトスが怒鳴る。
「煩い!さっさと起きて台所に案内しなさい。
さもないと…」
ジーニアスがどっからか持ち出した箒を構えて袖を捲る。
「貴方ごと掃除しますからねっ!」



「ここが台所だ。」
朝から嫁に負けたクラトス。
箒で叩かれ痛い頭を擦りながら台所へと花嫁を案内した。
台所ではすでに働く人で賑わっていた。
「ありがと。
やればちゃんと出来るじゃない。」
クラトスの肩をぽんと叩いて台所へと足を踏み込んだ。
屈辱的だ。

「すみません。」
くいっとエプロンを引っ張られる。
「今、忙しい。後にしろ。」
そう返すと、
「調理道具と食材借りてもらって良い?」
子供の声。
何馬鹿な事を言っている?
そう思って振り向くと、
「良い?」
「お…奥様っ?!」
台所がしん…と静まり返る。
「ねーパン一切れと卵一個。
駄目?」
くりっとした瞳をじっと向けてくる。
「使ったのも洗うからさ。
駄目?」
「い…いえ奥様!
朝食は私どもが作ります。」
慌て調理長が駆け寄る。
「いーの。
パンとジャムと目玉焼きがあれば。」
そう言って卵を一つとパンを一切れ手に取り、
「これ、借ります。」
そう言ってフライパンを取り、片手で起用に慣れた手付きで卵を割った。

「まったくお前は…。」
ナイフで卵を切り、口に運ぶ。
「うっさいな。
僕は僕のやり方が良いの。」
パンに持参した苺ジャムを塗り、はむっとかぶりつく。
甘い苺の香りが口一杯に広がり、パンの小麦粉の香りがゆっくりと苺を追いかけて抜けてゆく。
それを飲み下して、
「あと…。」
ジーニアスが口を尖らせる。
「そんな高い物怖くて食べられないもん!」

ジーニアスはとてつもなくマイペースだった。
メイド達に紛れ込み、きっちりメイド服を着込み楽しく掃除や洗濯をしたのはきてから1月に31日。
用は毎日。
木の上で昼寝してメイドやクラトスがわたわたしながら庭にクッションをしきつめたのは10回以上に及んだ。
クッションは全く必要なく、するすると普通に降りてきて、
クッションが汚れるじゃない!と怒っていた。
そのたびにクラトスが怒ったが、全てクラトスの敗北で終了した。
全部、
「その玉切り落としてやる…。」で。
もはや脅迫である。

2月たち、最初はもの珍しいそうにウロウロしていたジーニアスだが、自分の家が恋しくなってきたのか段々元気がなくなっていた。
自分の身の回りの事をこなすが、何処か不安そうで、何度も何度もやり直したり、
いらいらして、理由を聞いてきたクラトスにやつあたりして泣きわめいた。
それを慰めながらため息を一つつき、クラトスは手紙を書いた。
ジーニアスは限界だ。
知らない場所に一人。
最初は楽しいかもしれないが、元々のびのびと育てられたジーニアスには狭く、寂しいものになった。
これ以上この屋敷に閉じ込めて置くのは可哀想。
自分の手元にいて欲しいが、それは彼女に『死ね』と言うのと同じ。
かと言って自分はまだ動けない。
だから。

だから。
彼女に誰か友達を作らせようと考えた。
歳の近い少女。
ガランガランと鐘が来客を告げる。
「ジーニアス。」
「あ…何?」
また泣いていたのであろう。
ハンカチで涙を拭い、笑顔を向ける。
「また…泣いていたのか?」
「ち…違うもん!
埃が目に入ったの!」
ジーニアスがわたわたと言う。
泣いている事を隠そうとする。
心配させたくないのか。
それとも自分は信用出来ない人種だからか。
聞きたい衝動に刈られながらも用件を伝える。
「お前に紹介したい人がいるんだ。」
そう言ってドアを開ける。
「はじめまして。
リカルド・リーと言います。」
紫の肩まである髪。
両脇をさくらんぼの様なボンボンで止めてある。
髪より少し薄い紫水晶は暖かく、ジーニアスよりも少し年上。
若草色のドレスは少し丈が短く、茶の長いブーツが見えた。
身長は高めですっきりとした美人である。
「お前に紹介したくてな。
なんだその…話相手…とか欲しいだろ?
彼女位しかお前と歳の近い娘知らなくてな。
まぁ…その…なんだ…」
クラトスが困ったように頬をかく。
「あ…あとはすまないがリカルド嬢に任せた。」
そう言ってクラトスは逃げた。
「あ…。」
ジーニアスが逃げようとしたクラトスの服の裾を掴み損ねた腕をどうしようかと迷って下に降ろしてスカートを掴んだ。
「あー。男の前ってめんどくさいよな。」
リカルドがんーと伸びをして、
「椅子借りてよい?
足いったくってさ。」
あははと笑う。
「あ。リカルドで良いよ。」
「え…あ…うん。
椅子良いよ。」
「ありがと。
お出かけだからさ。
一応ちゃんとした恰好で出ないと親とか煩くてね。」
だーから嫁の貰い手が居ないのよーってと言いながら鞄を降ろし、中から膝丈位のズボンと底がぺったんこの靴を取り出す。
「ごめんね。
着替えたいの。場所借りていい?」
「うん。
こっち使って。」
クローゼットに案内し、通す。
「わぁ…凄いドレスの数だね。」
「うん。クラトスさんが一日に2枚のペースでくれるの。
貰っても着ないのに。」
それでも毎日持ってくる。
いつか、着てくれる事を楽しみにしながら。
「いらないって言っても。
毎日来るの。」
「ふーん。なるほど…。」
リカルドが呟く。
ジーニアスが首を傾げる。
「なんでもない。
借りるね。」
ジーニアスは頷いてクローゼットの戸を閉めた。


++++
続くよ。
一人楽しいです
自己満足
タイトル決めました。
花嫁は田舎娘です。
まんま。
リカルド嬢を出しました!
出そうと考えていたので満足
次はリカルド嬢とジーニアスが暴れて、もう一人出したら都会編終了。
田舎編に入りたいです。
田舎編の次は考えていないけど、またジーニアスがとんでもない事やらかしそうです。
学校行かせてあげたいなぁ…。
勉強はしたけど、学校は知らない。
みたいな。
とりあえず、田舎編早く書きたいけど、都会編仕上げな。
田舎編入るとカップル増えるしな(笑)
今回はギャグ少ないですな。
まぁ、これからの布石…と言う事で。
明日からまた仕事です。
んがまぁ、18日は皆と会えるので楽しみです
むふ

アッコ殺人事件面白かったですな。
犯人にはびっくりしたけど(笑)




通常日記私信はずいっとした。

♪パロ




嫁いで来た娘は子供だった。
「…歳はいくつだ?」
「15。悪かったね。
成長悪くて。」
ふんと鼻を鳴らして旦那―クラトスをにらみつける。
「いや、すまないな。
あまりにも若くて驚いただけだ。」
「そうですか。」
花嫁―ジーニアスがたいして面白くなさそうに言って、
「あ。部屋何処使って良いの?
あと、屋敷案内してよ。
立ち入り禁止とかあるんだったらちゃんと教えてね。」
ジーニアスがたるそうに荷物の詰まった鞄を持つ。
「あ。そっち持ってよ。
重いんだ。」
何故、荷物を自分で運ぶのか。
クラトスが首を傾げる。
「お前が運ばなくても良いぞ。」
クラトスが片手を少し挙げるとすっ…とメイドが入ってきて、ジーニアスの鞄を持つ。
当然、ジーニアスが持っていた鞄も笑顔で持った。
「うわぁ…おかねもち。」
ジーニアスが目を丸くして呟く。
「お前の家にもいるだろ?」
確か、彼女の家は名門貴族である。
当然、使用人などもいるハズである。
ウチよりもうようよと。
「いないよ。ウチ、貧乏だもん。
なんとなく、使用人…かな?
一人いたくらいかな?」
その使用人は遠慮なく言葉を言い、使えているジーニアスも呼び捨てため口というとんでもなくアレな使用人だった。
ぶっちゃけ、ジーニアスは彼を使用人とは思っていなく、友人・変なのと認識していた。
「だからびっくりしたの。
お金って凄い。」
「そうか…。」
屋敷の中は無駄に豪華で広かった。
「うわぁ…あれ売ったらいくらかな…?」
「売るなよ。」
「わかってる。
…あっちのも高く売れそう…。」
ジーニアスが値踏みしながら無駄にふかふか絨毯がしきつめられている廊下を徘徊した。
「…どれかなくなったらお前が犯人でわかりやすいな。」
「失礼な。
僕は完全犯罪しますから♪」
その何処から出てくるのか不明な自信を見てクラトスはため息ついた。
恐ろしい娘が来たものだ。

豪華な一枚板の繊細な彫刻が刻まれた扉。
「どうぞ。おはいりください。」
メイドがその扉を開く。
「お姫様ベッドだ!」
実に子供らしい反応を見せてジーニアスはばふっ…とベッドにダイビングした。
「すっげーふかふか。」
すりすりと嬉しそうに枕を抱きしめる。
「ジーニアス。スカートを抑えろ。
はしたないだろ。」
「別に見られても困んないもん。
家にいたときは木登が趣味だったし。」
スカートをまきあげて腰で止める。
早くこいよと使用人兼友達が言う。
うんと返事を返して木に足をかける。
空に手が届きそうで好きだった。
「木登得意なんだ♪」
ジーニアスがにこにことしながら言う。
「もぅ…出来ないね。
残念。」
ジーニアスが起き上がりスカートを払う。
「さてと。とりあえず着替えるね。
出てもらってよい?」
ジーニアスがまっすぐ視線をクラトスに向ける。
「それとも、花嫁の着替え見るのがきまりなのかな?」
ジーニアスが面白そうに言う。
「着替えの手伝いはいるか?」
「あなたが手伝ってくれるの?」
「違う。」
クラトスが慌て否定する。
「わーかってますって。
一人で出来るから。」
ジーニアスが鞄を開く。
「わかった。
終わったら声をかけろよ。」
「はーい。」
ジーニアスの鼻歌まじりの声を聞いてから扉を閉めた。
慣れた手付きで白粉を塗り、髪を結い上げる。
「まさか…どうでも良い人にこれを着ることになるなんてね。」
ため息ついて白い衣装に腕を通した。
「終わったよ。」
そう扉の向こうから声がかけられる。
メイドがゆっくりと扉を開く。
銀・白。
そして蒼。
銀の髪を結い上げ、小ぶりの蒼の花飾りでまとめあげてある。
純白のふわりとした花嫁衣装。
白く綺麗な肌。
大きめの蒼の瞳。
桃色の柔らかそうな唇が言葉をつむぐ。
「ジーニアスセイジです。
貴方の妻として来ました。」
そう言って純白の結婚着の裾を少し持ち上げて礼を優雅にした。
さっきの小娘だとは思えないほどの優雅さ。
そして、先ほどは可愛い女の子が美人へと変わった。
クラトスがぽかんと口を空けたまま呆然と立っている。
「ん?なになに?ジーニアスさんがすんごく美人でびっくり?
やだなーもー今更~。」
ジーニアスが笑う。
その笑顔に何処かほっとして
「まさに化ける粉と書いて化粧だな。」
「なにそれー。
僕は社交会で有名だったのに。」
ジーニアスが膨れる。
「謎の美少女って言われていたんだけどな。」
まぁ、田舎の小さな社交会ですけどね。
「村のお祭りとかジーニアスさんったらすんごくモテモテでね。」
ジーニアスが嬉しそうに言葉をつむぐ。
「行列が出来る位モテモテだったの。」
田舎には若い人が少ない。
それはわかっている。
でも、ジーニアスは別次元の綺麗さを放っていた。
ぶらりと都市から避暑などでやってきた偉い貴族や金持ちがジーニアスを一目見て直ぐ結婚を申し込む位。
それらは全て断ったが。
それでも毎月通って求婚するしつこいのもしばしいたが。
「僕ね。あの村から出ることなんかないって思っていたの。
好きだし。」
同い年の女友達にも言われた。
『ジーニアスは…都会にいかないの?』
多分、自分の姉が家を捨てて都会に行ってしまったから自分も行くのだと思っていたらしい。
『まっさか。
僕はここが好きだし。
あと…都会って怖いんでしょ?
僕は行きたくないなぁ…』
『そうだよね!よかった。
ジーニアスいなくなったら祭の踊り大変になるわ。』
『僕は踊り要員かいっ!』
『違うわよ。あなたを観るために付近の村から沢山人がくるじゃない。
大切な収入源ですもの。』
『ん~みんな物好きだよねぇ…』
『ジーニアス綺麗だもん。
いいなぁ…』
『僕が綺麗?
まっさか。みんな綺麗で可愛いよ。
そーいえばさぁ、この前、角の牛かいの所の人に…』
『え…あれは…うん』
『ほらぁー!そっちのほうがモテモテじゃん!』
ジーニアスが笑う。
友達もえっと違うなんだその…と言いながら笑う。
凄く素敵で心地よい時間。



「あのままでいたかったな。」
ジーニアスが呟く。
「なにがだ?」
ぼんやりと光る銀髪を眺めていたクラトスが言う。
「ずっとあの村にいたかったな!
そんだけっ!」
ジーニアスが終わりと言わんばかりに言い、
「てかさ。クラトスさんは15歳の小娘の足腰痛めるまでヤるなんてどんだけ溜っていたの?」
話題を替えようとジーニアスがさらりと恐いことを言う。
「それは…まぁ、気にするな。」
そう語尾を濁らせて逃げる。
「あー逃げたー!
捕まえろっ!」
ジーニアスが楽しそうにクラトスの背中にしがみつく。
ジーニアスの体温が心地よい。
「あー村に帰りたいー。」
ジーニアスが言う。
ホームシックだろうか?
まぁ、15の娘がこんな右も左もわからなく、歳の離れた男に嫁いだのだからそうなるであろう。
売られた。そんな感じで。
「…あと、3月待ってくれ。」
クラトスがぼそっと言う。
「何が?」
「あと、3月待て。
そしたら一月半位休みが貰える。
一緒に村に行こう。」
そう言うとジーニアスがぐいっと身をのりだしてクラトスの正面に顔を出す。
「ほんと?約束出来る?」
さかさまの蒼がぱちぱちと瞬きをする。
「ああ。お前のご両親とか友人とかに挨拶がしたい。
あと、お転婆娘に育てたその使用人兼友人にもな。
会ってお前の飼い慣らし方を聞きたいんだ。」
「なにそれ!僕は十分おしとやかであいくるしく、可愛い!美人!文句無しの奥さんじゃない!」
ジーニアスがむんっと胸を張って言う。
「大した自信家だな。
お前は。調教するのに時間掛りそうだ。」
「やーん。旦那様は変態だよ~ロリコンっ!」
ジーニアスが笑いながらクラトスの背中にひっついた。



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かきおわったorz
多分続くよ。
貴族生活とか帰省とかかきたいしね。
そんな感じです。
てか、長いなぁ…。
小説用ブログでも作ろうかな?
サイトだと500までだしなぁ…。
とあれこれ思案中。
難しいですな。
次は田舎貧乏貴族じにあすさんが都会金持貴族邸で暴れるの書きたいな。
という希望。
それ以前にタイトル決めろ水草
無理。(即答



私信→I君
いつもいつでもあたいは変態だよ!
うへっへっへ。

明日はTOMITEさんが遊んでくれます
超楽しみ
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