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プロフィール
HN:
水草蓮
性別:
女性
職業:
副団長
趣味:
もふ
自己紹介:
もふに夢中なダメ女。
葉が細くて幹がすべすべしている不思議で奇妙な植物をリカルドはまじまじと眺めていた。
その植物とは竹という。
☆空に願いを
「そんなに見なくても。」
ジーニアスが苦笑を浮かべながら色紙をハサミで丁寧に切り分け、繋げてゆく。
「うるせーな。
初めて見るんだからいいだろ別に。」
そう言い返し竹を軽く叩く。
コンコンという軽い空洞を示す音。
「…空なのになんで成長すんのかな?」
リカルドがジーニアスをみる。
説明を求めているのだ。
「そうだなぁ…簡単に言うとロイドの頭。かな?」
「頭?」
リカルドが首を傾げる。
「脳味噌詰まってなくても伸びるものは伸びる。」
「…簡単に言うと、お前もわからないって事か。」
ジト目でそう返すと、
「あ。バレた?」
と軽い笑みを浮かべて舌をちろっと出す。
「お前なぁ…。」
ジーニアスを睨んでまた竹へと視線を戻す。
真っ直ぐと伸びた竹。
確かにどことなくロイドを連想させた。
「そーいやお前。
さっきから何作っているんだ?」
先ほどから大量の色紙をハサミで切り分け、今は細く切り揃えた色紙を輪にして繋げている。
「七夕飾り。
竹に飾るの。」
せっせと飾りを作りながらジーニアスが言う。
「あ。手があいているんだったら竹につけてよ。」
「了解。」
リカルドが返事を返してジーニアスから完成した飾りを受けとる。
「…綺麗に飾ってね。」
随分と素直に働いてくれるなと思いながら作業の手を早める。
「へいへい。」
そう、ジーニアスに返事を返し飾りを竹に結び付けてゆく。
「凄いな。」
リカルドが綺麗な形のくす玉を見て感心する。
「凄いでしょ。
後で教えてあげるよ。」
「簡単に出来るのか?」
正確な12角形の玉。
「慣れれば簡単だよ。
リカルド手先器用だからすぐ作れるようになるよ。」
「後で頼むわ。」
リカルドはそう返した。
「はいリカルド。
これに願い事書いて。」
ジーニアスがリカルドに長方形に裁断した色紙を渡す。
「願い事?」
「うん。短冊って言ってお願い事を書くの。
まぁ…叶うかどうかは織姫と彦星次第。」
ジーニアスが楽しそうに笑う。
短冊を受け取り願いを考える。
ずっと願っていた事は叶った。
これからもそのやっとの思いで届いた願いが途切れないようにと願いたいが、正直、こっぱずかしくって仕方がない。
何かを書いたジーニアスが嬉しそうに竹に短冊をくくりつけている。
「何書いたんだ?」
「んっとねー新し魔術がうまくできますように。
って書いたの。」
「色気ねぇな。」
リカルドが苦笑を浮かべる。
「うるさいな~これ以上色気出してさらにもてたらリカルドが大変じゃない。
何事もぱっとしないんだから。」
「るせーな。
ぱっとしない言うな。」
本当の事じゃないとジーニアスが言いながら2枚3枚と書いてゆく。
「…何枚も書いていいものなのか?」
どんどん書かれてゆく短冊。
「まーね。なんていうか自分の願い事ってよりは希望を書くって感じ。」
そう言って新たに書いたのをリカルドにびしっっと突きつける。
「…せかいへいわ…。」
「まぁそんなもんよ。」
ジーニアスが口元に笑みを浮かべる。
「世界征服って書いても面白いけどね。」
「やめとけ。
お前が言うと冗談に聞こえない。」
このマナの塊のような彼女。
あと数年修行して本気を出したら征服出来そうで。
「じゃー俺はお前がちったぁ大人しくなるようにとでも願うか。」
「えーなにそれー?!」
ジーニアスが頬を膨らませて抗議の声をあげる。
「俺の願い事はもう叶ってんだよ。」
そう返して愛しい人を抱き締めた。
願いはもう叶ってる。
次願うならば君と歩む未来が良いものでありますように。
**
かきはじめたのも遅いが、放置していた時間も長かった。
1週間近く放置していたな(笑)
って事で七夕リカジニでした。
季節の行事はリカジニにしたくなる(笑)
その植物とは竹という。
☆空に願いを
「そんなに見なくても。」
ジーニアスが苦笑を浮かべながら色紙をハサミで丁寧に切り分け、繋げてゆく。
「うるせーな。
初めて見るんだからいいだろ別に。」
そう言い返し竹を軽く叩く。
コンコンという軽い空洞を示す音。
「…空なのになんで成長すんのかな?」
リカルドがジーニアスをみる。
説明を求めているのだ。
「そうだなぁ…簡単に言うとロイドの頭。かな?」
「頭?」
リカルドが首を傾げる。
「脳味噌詰まってなくても伸びるものは伸びる。」
「…簡単に言うと、お前もわからないって事か。」
ジト目でそう返すと、
「あ。バレた?」
と軽い笑みを浮かべて舌をちろっと出す。
「お前なぁ…。」
ジーニアスを睨んでまた竹へと視線を戻す。
真っ直ぐと伸びた竹。
確かにどことなくロイドを連想させた。
「そーいやお前。
さっきから何作っているんだ?」
先ほどから大量の色紙をハサミで切り分け、今は細く切り揃えた色紙を輪にして繋げている。
「七夕飾り。
竹に飾るの。」
せっせと飾りを作りながらジーニアスが言う。
「あ。手があいているんだったら竹につけてよ。」
「了解。」
リカルドが返事を返してジーニアスから完成した飾りを受けとる。
「…綺麗に飾ってね。」
随分と素直に働いてくれるなと思いながら作業の手を早める。
「へいへい。」
そう、ジーニアスに返事を返し飾りを竹に結び付けてゆく。
「凄いな。」
リカルドが綺麗な形のくす玉を見て感心する。
「凄いでしょ。
後で教えてあげるよ。」
「簡単に出来るのか?」
正確な12角形の玉。
「慣れれば簡単だよ。
リカルド手先器用だからすぐ作れるようになるよ。」
「後で頼むわ。」
リカルドはそう返した。
「はいリカルド。
これに願い事書いて。」
ジーニアスがリカルドに長方形に裁断した色紙を渡す。
「願い事?」
「うん。短冊って言ってお願い事を書くの。
まぁ…叶うかどうかは織姫と彦星次第。」
ジーニアスが楽しそうに笑う。
短冊を受け取り願いを考える。
ずっと願っていた事は叶った。
これからもそのやっとの思いで届いた願いが途切れないようにと願いたいが、正直、こっぱずかしくって仕方がない。
何かを書いたジーニアスが嬉しそうに竹に短冊をくくりつけている。
「何書いたんだ?」
「んっとねー新し魔術がうまくできますように。
って書いたの。」
「色気ねぇな。」
リカルドが苦笑を浮かべる。
「うるさいな~これ以上色気出してさらにもてたらリカルドが大変じゃない。
何事もぱっとしないんだから。」
「るせーな。
ぱっとしない言うな。」
本当の事じゃないとジーニアスが言いながら2枚3枚と書いてゆく。
「…何枚も書いていいものなのか?」
どんどん書かれてゆく短冊。
「まーね。なんていうか自分の願い事ってよりは希望を書くって感じ。」
そう言って新たに書いたのをリカルドにびしっっと突きつける。
「…せかいへいわ…。」
「まぁそんなもんよ。」
ジーニアスが口元に笑みを浮かべる。
「世界征服って書いても面白いけどね。」
「やめとけ。
お前が言うと冗談に聞こえない。」
このマナの塊のような彼女。
あと数年修行して本気を出したら征服出来そうで。
「じゃー俺はお前がちったぁ大人しくなるようにとでも願うか。」
「えーなにそれー?!」
ジーニアスが頬を膨らませて抗議の声をあげる。
「俺の願い事はもう叶ってんだよ。」
そう返して愛しい人を抱き締めた。
願いはもう叶ってる。
次願うならば君と歩む未来が良いものでありますように。
**
かきはじめたのも遅いが、放置していた時間も長かった。
1週間近く放置していたな(笑)
って事で七夕リカジニでした。
季節の行事はリカジニにしたくなる(笑)
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